対象者情報
名前：阿部 朋美 性別：女性 年齢：39歳 職業：専業主婦 家族構成：夫、小学生の娘、幼稚園児の息子
①普段のライフスタイル 日中は子どもたちの送迎や家事に追われる生活。家は常に誰かが動き回っていて、床にはおもちゃのかけらや食べかすが散らかる。人を招く前は慌ただしく玄関やリビングの掃除をする必要があり、パナソニックのコードレス掃除機を愛用しているが、収納時に倒れやすく、充電状態の確認が面倒。現在は掃除→片付け→整頓の流れを5分で完了させたいニーズが強い。
②興味関心 料理系インスタグラムの投稿、特に「つくりおき.jp」やDELISH KITCHENのレシピを参考にして常備菜を作るのが日課。週末は『コストコ』でまとめ買いをし、商品レビューをLINEのママ友グループでシェアしている。最近はTBSドラマ『Eye Love You』に影響を受けて韓国語にも関心が出てきた。
③情報収集の仕方 LINEのグループチャットとInstagramが主。料理・家電アカウントを中心にチェック。TVerで毎週のドラマを欠かさず見て、関連商品を検索。
④平日の過ごし方 朝：子どもの弁当を作り、送り出した後に家事をまとめて処理 昼：休憩しながらSNSチェック、掃除・洗濯の2周目 夜：子どもを寝かせた後、録画ドラマを一気見しながらストレッチ
⑤休日の過ごし方 朝：家族で朝食後、イオンに買い出し 昼：子どもと公園で遊び、昼寝時間に家事 夜：来客があることも多く、掃除と準備で忙しい
⑥好きな物 Francfrancの雑貨、カルディの調味料、Nクールの寝具、しまむらのキッズ服、セブンのスイーツ、DAISOの収納アイテム
⑦消費行動の傾向 コスパと口コミ重視。SNSで知った商品をイオンモールやニトリで実際に見てから購入する。セールやクーポンを駆使し、WAONポイントも活用。高額家電は夫と相談してから。
⑧ 商品カテゴリに対するニーズ 掃除から収納までを3分以内に完了させたい。特に来客前にすぐ起動・自立・ゴミが目立たない掃除機を求めている。見た目も生活感を隠せることが重要で、玄関横にそのまま置けるような製品が理想。
⑨商品カテゴリに対するペイン 掃除機の取り出しや片付けに手間がかかり、結局来客直前にバタバタしてしまう。ゴミが掃除機内に残っていたり、倒れていたりするのが恥ずかしい。充電切れも起こしやすく、安定感のあるドックが必要。
10.商品に求める価値 掃除機自体が収納インテリアの一部になり、玄関横にあっても違和感がないこと。掃除後に自動でゴミ処理でき、次の準備が要らない「片付け不要型」。音が静かで子どもが寝ていても使える設計。
11.現在の代替商品 Panasonic MC-SB85K、日立 PV-BL3K。吸引力は良いが、いずれも収納がネック。特に来客前の“即掃除”に向かず、扱いやすい製品を探している。
インタビュー結果
インタビューサマリー（阿部さん）
▶︎ 暮らしの中での掃除行動に関するInsight
掃除は「気づいたら即行動」で行われる。来客前や日常の“汚れ発見時”に即応するため、「出しやすさ・使いやすさ」が最重要。掃除は“義務”よりも「安心・整える」ための行動。
🗣️「玄関からリビングまでわりと直線でつながってるので、来客があると『うわっ！今片付けなきゃ！』ってバタバタすることが多いですね」
→ 来客時の“突発的な掃除ニーズ”が明確。生活動線上に置ける掃除機が求められている。
🗣️「パンくずとかおもちゃの破片がけっこう落ちてるので、毎日掃除機はマストです」
→ 毎日繰り返す“細かいゴミ”への即時対応が掃除習慣の中心。
🗣️「掃除機って軽くなったけど、気持ちは重いまま（笑）」
→ 掃除機の機能性向上に反し、“使い始める心理的ハードル”が残っている。
▶︎ 掃除機に求める機能に関するInsight
掃除機は「使う前〜使った後」までのストレスゼロ設計が求められている。軽量性・収納性・見た目・ゴミ処理の簡潔さなど“掃除体験の一連”が評価の軸。
🗣️「出してすぐ掃除できて、終わったらそのまま置けて、見た目もスッキリっていうのが理想」
→ 出し入れの手間と生活感を同時に解消したいニーズ。
🗣️「掃除機倒れて、その横においてた観葉植物に当たって、土がこぼれたこともありました（泣）」
→ 安定性や安全性も日常のフラストレーション要因。
🗣️「ゴミ捨て忘れてて、次の日にフタ開けたらホコリが見えてて…それを見られたら恥ずかしいし、なにより自分でちょっと萎えます（笑）」
→ ゴミの“見える化”によるストレスも大きい。清潔感の維持は製品選定に直結。
▶︎ 商品コンセプトA「NEST Vac」に対する評価
“隠して収納できるのに、すぐ使える”という生活導線との高い親和性に強く共感。価格とゴミ処理、稼働時間にやや懸念はあるが、日常使いのビジョンが最も明確に描ける。
🗣️「これは私が求めてた“来客前にサッと出せてすぐしまえるやつ”に近いかも！」
→ 生活上の不満ポイントを解消する設計への強い共感。
🗣️「バッテリーの持ち時間がちょっと不安」「ゴミ捨てるときのホコリが気になる」
→ 使用の“終わり方”の設計が、購入の決め手に影響。
🗣️「39,800円くらいまでなら『よし、買おう』って踏ん切りつくかな」
→ 価格帯が“家族会議を通さず買えるか”の分水嶺。お得感や試用体験が背中を押す要素に。
▶︎ 商品コンセプトB「ShoulderVac」に対する評価
デザイン性や吸引力への期待感はあるが、「肩掛け」という使用スタイルへの心理的・身体的なハードルが高く、生活導線への“自然な接続”がイメージしづらい。
🗣️「バッグみたいな見た目とか、部屋に置いてあっても“掃除機感”が出ない感じは正直めちゃくちゃ好み」
→ 見た目に対する好感は高いが…
🗣️「肩こりやすいタイプなので、逆に疲れそう」「ついで掃除には向いてなさそう」
→ 肉体的負担と使用導線の複雑さから、心理的距離感が拭えない。
🗣️「掃除中に肩にバッグみたいなのをかけて動くって、たぶんうちの中では慣れない気がする」
→ 家事動作としてのフィット感に欠け、購入意欲は低調。
▶︎ 改善点 Insight
**「リアルな使用ストーリーへの最適化」と「価格・バッテリー・ゴミ処理への現実的な配慮」**が購入の決定打に。共感コピーとサブスク導入も強力な購入導線となる。
🗣️「掃除機って、軽くなったけど気持ちは重いまま」
→ 物理的な軽量性だけでなく、“心理的に軽くなる設計”が必要。
🗣️「ドックにたまったゴミ、どうやって捨てるの？ホコリ舞わない？」
→ ゴミ処理の所作や清潔感の見せ方は商品価値に直結。
🗣️「“あと5分で来客！”ってときでもパッと出せて片付けられる、それが一番大事」
→ 時間的プレッシャー下での使いやすさが、購買動機の最大因子。
🗣️「試してみたい気持ちはあるし、家電レンタルで使えたらたぶん戻れない（笑）」
→ 試用サービス・月額サブスクは購買行動の橋渡しに最適。