対象者情報
名前：佐藤 千里 性別：女性 年齢：45歳 職業：オンラインカウンセラー（フリーランス） 家族構成：中学生の息子と二人暮らし
①普段のライフスタイル クライアントとのZoom面談が日中に断続的に入る。昼休みは息子が帰宅する時間でもあり、短時間でリビングを整え、軽食を用意。HARIOのコーヒーミルで豆を挽きながら気分転換しつつ、掃除を並行。吸引力が高く、音が静かな掃除機が理想。現在はPanasonicのMC-SB33Jを使用。小回りは利くが、ゴミ捨てと収納性に難あり。
②興味関心 地元の『金沢21世紀美術館』を訪れるのが週末の習慣。SpotifyでLo-fi musicを流しながら本を読む時間を大切にしている。特に好きなのは吉本ばななの作品。雑誌「CREA」の地方特集を読むのも楽しみ。最近は『きのう何食べた？』に影響され、料理への関心も深まり、無印の調理器具を愛用中。
③情報収集の仕方 スマートニュースで国内外の社会情勢をチェック。Instagramは毎日30分以上見ており、特に暮らし・掃除・ライフスタイル系の投稿を保存している。
④平日の過ごし方 朝：7時起床、弁当作りと掃除を済ませて仕事開始 昼：軽食をとりながら掃除、SNSチェックも短時間で 夜：夕食後に散歩し、読書と音楽でリラックス
⑤休日の過ごし方 朝：子どもと一緒にパンを焼き、ラジオを聴きながらゆったり過ごす 昼：美術館や図書館へ足を運び、ランチは地元のカフェで 夜：ホームシアターで映画を観たり、ワインを楽しむ
⑥好きな物 BRUNOのホットプレート、無印良品のカーテン、CLASKAのカップ、アレクサンダー・マックイーンの香水、星野源の音楽、カルディの輸入食材
⑦消費行動の傾向 丁寧な暮らしを意識した選択が多く、プチ贅沢な日用品を好む。サブスクはNetflixとSpotify。楽天のふるさと納税を活用して地方名産品を取り寄せる。実店舗での体験も重視。
⑧ 商品カテゴリに対するニーズ 短時間でもしっかり掃除でき、面談前に整った部屋を作れる掃除機を希望。デザイン性と静音性が必須。ゴミの自動収集や、Wi-Fi連携でメンテナンスを通知してくれると理想的。
⑨商品カテゴリに対するペイン 面談直前に掃除したいが、音がうるさい掃除機は使えない。掃除中にゴミがこぼれたり、収納に困るのも日常的ストレス。以前の紙パック式掃除機は掃除後の処理が手間で、片付ける気を削がれる。
10.商品に求める価値 自動でメンテナンスが進む製品。ボタン一つで掃除完了、手間のない収納、視覚的に美しい形状。BALMUDAの家電のように「機能美」を感じられる掃除機がベスト。
11.現在の代替商品 Panasonic MC-SB33J、SHARPのEC-AR5。デザインは良いが、どちらもゴミ処理に手間がかかる。吸引力も時間が経つと落ちやすく、長期利用に向かないと感じている。
インタビュー結果
インタビューサマリー
▶︎ 暮らしの中での掃除行動に関するInsight
掃除は「心の調律」としての意味合いが強く、生活空間の整理が自己感情や思考の整理に直結している。行動はルーティンより“気づき”ベースで発動する。
🗣️ 「掃除は義務というより、“気分の切り替え”の一環としてやっている感覚が強いです。だからこそ、ストレスなく、短時間で済ませられる掃除道具って、本当に大事だなって思います。」
→ 掃除を心理的メンテナンスとして捉える姿勢が明確。道具選びも気分操作の一部。
🗣️ 「Zoomでの面談前なんかは、リビングの床に髪の毛一本落ちてるだけでも気になってしまうので、その都度サッと掃除機をかけるようにしています。」
→ 清潔さは“仕事の集中”に直結。プロフェッショナルな空間づくりとして掃除を位置づけ。
▶︎ 掃除機に求める機能に関するInsight
機能性だけでなく「手間がないこと」「生活に溶け込むこと」「見た目が美しいこと」まで含めて掃除機への評価が決まる。“掃除体験”全体に価値を求める。
🗣️ 「コードレスで軽いので、『あ、ちょっと気になる』って時にすぐ手に取れるんです。リビングからキッチン、廊下くらいなら、息子が帰ってくる前の10分で十分。」
→ 「即行動できる軽さ・コードレス性」が生活導線とマッチ。
🗣️ 「ゴミ捨ての時に埃が舞いやすいし、手が汚れるのも嫌で…。カウンセラーという仕事柄、爪や手元にも気を遣ってるので、掃除の後にハンドケアが必要になるのはちょっと面倒です。」
→ ゴミ処理の“後の手間”まで含めて使用体験と捉えている。
🗣️ 「“見せたくない家電”なのに、しまいづらいんです」
→ 収納性や佇まいも、製品選定の判断材料として重要視。
▶︎ 商品コンセプトAに対する評価
「暮らしを整える喜び」に訴えるデザインと機能の融合に高い魅力を感じる一方で、「現実の生活空間で使いこなせるか」には慎重な目線も。
🗣️ 「BALMUDAとかCLASKAっぽい“暮らしに溶け込む家電感”が好みドンピシャでした。これ、掃除機って言わなきゃ気づかれないですよね？」
→ 掃除機に“生活感を消すデザイン”を強く求める傾向。
🗣️ 「空気清浄機としてリビングに置いておけるっていうのは発想が秀逸だと思います。」
→ 複合機能＝省スペース志向に応える、理想的な発想として評価。
🗣️ 「82,800円って聞いて、『あ、ちょっと背伸びかな〜』って感じたのが本音。」
→ 高評価だが、価格が即決のハードルになる。価格に対する「言い訳」が必要。
▶︎ 商品コンセプトBに対する評価
見た目より「日常のストレスに向き合ってくれる設計」に共感が集中。感性ではなく“実用目線での納得”により、信頼されやすい製品像として映る。
🗣️ 「なんかね、すごく“わかってくれてる感”があるんですよ、この掃除機。私みたいに、家をなるべく生活感なく保ちたいとか、でも掃除はサッと済ませたいとか、そういうちょっとわがままで現実的なニーズに寄り添ってる。」
→ 実生活の困りごとを丁寧に拾ってくれる点に、強く共感。
🗣️ 「掃除機って立てかけると“そこだけ生活感”出るじゃないですか。机の下に収まるってだけで心がスッとする感じ。」
→ “置き場所のストレス”に明確な解決がある点が高評価。
🗣️ 「ゴミ容量が0.05Lって、え、それ何回吸ったらいっぱいになるの…？って思って（笑）」
→ 容量と運転時間の不安があり、全幅の信頼には至らない。
▶︎ 改善点 Insight
見た目や発想は好評でも、“動かしにくさ”“ゴミ処理の頻度”など実使用における“面倒さ”が購買障壁に。納得できる価格設定と、使用時のリアルな手間軽減がカギ。
🗣️ 「模様替えしたい時とか、掃除機自体の掃除したい時にドックが動かせないのはちょっとストレス。せめてキャスターつけるとか、分解できるとか、“置いたら最後”にならない工夫が欲しいです。」
→ 本体ではなく“周辺構造”の改善が使用感の分かれ目に。
🗣️ 「掃除機はただ吸うだけじゃなくて、“終わり方”まで含めて気持ちよく使えるかが大事なんだなって気づいた体験でした。」
→ 「掃除完了時の快感」まで設計されてこそ、理想の掃除機。
🗣️ 「価格の正当性を“空気清浄機＋掃除機＋自動ゴミ回収＝3台分ですよ”みたいにもっと明確に伝えてくれると、気持ち的に買いやすいかも。」
→ “高価格＝高価値”と納得させるストーリーテリングが必要。