対象者情報
名前:中村 蓮太 性別:男性 年齢:27歳 職業:ITエンジニア(フルリモート勤務) 家族構成:一人暮らし
①普段のライフスタイル 平日はほぼ自宅にこもって仕事。モニター2枚設置のデスク環境でコーディングやMTG中心の生活。昼休憩は1時間あり、無印良品の冷凍食品でランチを済ませた後、15分間で部屋の掃除やリセットを行うのが日課。現在はマキタのコードレス掃除機を使用。軽量だが、掃除後に壁に立てかけて収納するのが面倒で、よりスマートなドック付きタイプを検討中。
②興味関心 SteamでPCゲーム『Cities: Skylines II』に熱中しつつ、週末は秋葉原でフィギュアの新作チェック。家具はIKEAとニトリで揃え、インテリアにはこだわる。最近は韓国ガジェット系YouTuberの評価を見て、ANKERやRAVPower製品を取り寄せるのが趣味。サブカルをこよなく愛するが、空間は清潔で無機質を目指す。
③情報収集の仕方 TwitterとYouTubeが中心。午前・夕方の通勤代わりに10〜20分ずつ見る。商品比較は価格.com、ガジェットレビュー系ブログ。
④平日の過ごし方 朝:9時開始ギリギリに起床、朝食はプロテインドリンクのみ 昼:冷凍ご飯とレトルトでランチ、15分掃除、15分ゲーム 夜:業務終了後にゲーム、YouTubeで1〜2時間情報収集
⑤休日の過ごし方 朝:11時過ぎまで寝てから掃除・洗濯 昼:秋葉原や中野を回るか、ラーメン新規開拓 夜:Uber Eatsで食事しながらゲーム実況視聴
⑥好きな物 ロジクールのゲーミングマウス、ANKERの充電器、北欧デザインの家具、サブウェイのえびアボカド、スターバックスのチルドカフェ、SHARPのプラズマクラスター
⑦消費行動の傾向 レビューに敏感で、買うまで徹底的に調べる。無駄な出費は避けるが、家電やガジェットには惜しまない。Amazonプライムヘビーユーザーで、タイムセールは必ずチェック。PayPayや楽天ポイントも活用。
⑧ 商品カテゴリに対するニーズ 昼休みの限られた時間で手早く床掃除を済ませたい。ボタン一つでサッと掃除開始、終わったらそのままドックへ置くだけ。掃除に割く労力を減らしたい。掃除機のフォルムが部屋の無機質なインテリアに馴染むことも重視。
⑨商品カテゴリに対するペイン
コードレス掃除機は倒れやすく、ドックに戻す手間もないため、結局壁にもたれかけて放置しがち。ゴミがたまっていることに気づかずに吸引力が落ちるのも問題。昼の短時間掃除に向かない。
10.商品に求める価値 清潔・スマート・静音の3要素が必要。ランチ後の小休止時間に、音で集中を妨げない設計。ゴミ圧縮や自動ゴミ収集機能などが付いていると尚良い。ミニマルで充電器が目立たないデザインも重視。
11.現在の代替商品 マキタ CL281FDZW、アイリスオーヤマ スティッククリーナー SBD-F2P。前者は軽量だが収納に困る。後者はデザインは良いが、吸引力がイマイチで乗り換え検討中。
インタビュー結果
インタビューサマリー(中村さん)
▶︎ 暮らしの中での掃除行動に関するInsight
掃除は「生活と仕事の切り替え装置」であり、無機質な空間維持のための“ルーティン”と“気分転換”が交差する行為。「視界に入った瞬間に行動する」ほど、空間の整い具合に敏感。
🗣️「昼休憩は…そのあと15分くらい部屋の掃除をするのが日課になってます。その時間が一番頭リセットできるというか、仕事と生活の切り替えタイミングですね。」
→ 掃除が“リモート勤務での境界線づくり”になっている。
🗣️「ホコリが視界に入ったらすぐ掃除機かけたいタイプなんで、掃除機は“サッと使える状態”であることがすごく大事です。」
→ “気づき駆動”の行動パターン。掃除道具の出しやすさが継続性の鍵。
🗣️「掃除機って置いてあるだけで生活感出るのがずっと嫌だったんですよ。」
→ 掃除後の“景観の整い”にも強いこだわりあり。
▶︎ 掃除機に求める機能に関するInsight
掃除機の価値は「軽さ+即応性+収納ストレスのなさ」に集約。掃除そのものよりも、「始めやすさ」と「終わった後の景観・手間感」に対する評価が支配的。
🗣️「軽さと取り回しの良さは助かってる…けど、ダストボックスが小さいのと、立てかけて収納するしかないのがちょっとネックで。」
→ 軽量性と同時に、“掃除後の手間や景観”が購入満足度を左右。
🗣️「掃除機って、使ってるときより“置いてあるときの存在感”が地味にストレスで…。」
→ “掃除してない時間の存在感”に敏感。空間統制の観点からの不満。
🗣️「掃除してるのに、どこかで“ちゃんとできてない感”が残るのが嫌ですね。」
→ 清掃成果の“実感の有無”も重要評価ポイント。
▶︎ 商品コンセプトAに対する評価(ピボットクリーナー)
「生活導線と景観の整い」に直接効くプロダクトとして、非常に高評価。“机の下に収納できる”という設計思想が生活スタイルにフィットし、共感度・購入意欲ともに高い。
🗣️「机の下って基本使ってない空間だから、そこにきれいに収まるっていうのは、見た目にも気持ち的にもめちゃくちゃ嬉しいです。」
→ 見た目と動線への高い配慮が「理解されている感」に直結。
🗣️「掃除って、出すのも片付けるのもめんどくさいって人には特におすすめ。」
→ “掃除の始まりと終わり”のしやすさが製品評価の中核。
🗣️「今の自分にとって現実的かつ満足度が高そうな選択肢。」
→ 自身の生活パターンに重ねて評価しており、実用面での信頼感が強い。
▶︎ 商品コンセプトBに対する評価(PureSweep)
空気清浄機能や高級感のある佇まいが「所有満足感」を刺激。一方で、“機能の重複”や“移動のしづらさ”など、日常使用の現実性には疑問を抱いている。
🗣️「掃除機っていうより“インテリア寄りの多機能ツール”って感じで、テンション上がりました。」
→ “理想としての憧れ”は強く感じている。
🗣️「高い金出して“どっちつかず”にならない?」
→ 空気清浄機との役割重複による機能評価の混乱。
🗣️「共感というよりは“憧れ”って感じなんですよね。」
→ 感性には響くが、生活実装のイメージが薄く、購入には慎重。
▶︎ 改善点
・ピボット:ゴミ収集方法の明示不足、運転時間の短さ、ネーミングの直感性、価格設定
・PureSweep:ドック重量の重さ、空気清浄機能のスペック不明、価格と既存家電の役割被り
🗣️「掃除が終わったらただ戻すだけでOKっていう世界観を打ち出すなら、“ドックに戻す=ゴミも片付く”っていうところまで説明に含めてほしいです。」
→ “使用後の快感設計”の完成度が鍵。
🗣️「美しすぎて丁寧に扱わなきゃいけなさそうな感じだと、ちょっと気を遣いすぎて逆に疲れそう。」
→ デザイン性と扱いやすさのバランスが崩れると逆効果に。
🗣️「“ピボット”って言葉、ちょっと抽象的というか、初見だと『何がピボット?』ってなりそう。」
→ ネーミングは“機能の直感性”を高めるための再考余地あり。