対象者情報
名前：中井 沙耶 性別： 女性 年齢：32歳 職業：化粧品メーカー勤務（営業職・育休明け時短） 家族構成：夫（35歳）、息子（2歳）、夫婦＋子の3人暮らし
①普段のライフスタイル 平日は時短勤務で朝9時〜16時のシフト。夕方に息子を保育園に迎えに行き、帰宅後は育児と家事で忙しい。週末は友人親子と自宅で遊ぶ機会が多く、特に子どもが集まると食べこぼしやおもちゃの破片で部屋が汚れやすい。掃除は子どもが寝た後に行うことが多いが、突発的な汚れにも即対応したい。リビングの片隅に掃除機を常備しており、見た目も機能もこだわるタイプ。
②興味関心 韓国スキンケアや美容家電の情報に詳しく、インスタグラムの「#美容マニア」「#ママライフ」タグを毎晩チェック。YouTubeでは「kikiちゃんねる」を愛用。子ども関連では『ベビモ』を購読しており、おもちゃや家具も最新トレンドを追っている。北欧風インテリアが好みで、niko and...やIKEAで雑貨をよく購入。リビングはナチュラルカラーで統一しており、空間美に強いこだわりがある。
③情報収集の仕方 インスタで「#子育て家電」「#ママ掃除術」を検索。YouTubeは平日夜に30分程度「時短家電」「ママVlog」関連を視聴。LINEのニュース機能で育児・ライフスタイル情報を取得。Voicyで子育てインフルエンサーの放送を通勤中に聴取。商品情報は楽天レビューやAmazonランキングも参考にする。
④平日の過ごし方 朝：出勤前に朝食と保育園の準備、掃除の時間は取れず片付け優先。 昼：職場で時短勤務、昼食はデスクで簡単に済ませる。 夜：子どもが寝た後にYouTubeを見ながらリビングを簡単に掃除する。
⑤休日の過ごし方 朝：子どもと朝食、バルコニーで朝の光を浴びながら過ごす。 昼：友人とその子どもを家に招いて遊ばせ、散らかった部屋に軽く掃除機をかける。 夜：子ども就寝後に夫婦でNetflixを観ながらソファ周辺を片付ける。
⑥好きな物 美容家電、無印良品の収納ボックス、オーガニック素材の子ども用おもちゃ。香りはSHIROのホワイトリリーを愛用。加湿器はBALMUDA、家電もなるべく統一感のあるデザインで揃えている。部屋には観葉植物があり、毎朝霧吹きで手入れするのが日課。スタイリッシュでありながら機能性を重視する傾向が強い。
⑦消費行動の傾向 インスタや楽天市場のレビューを重視。新製品の情報には敏感で、人気インフルエンサーが紹介する商品は即チェック。サブスクよりは「所有」を重視し、長く使えるデザイン性と耐久性を選ぶ。PayPay、楽天ペイなどキャッシュレス決済をフル活用。月1回の楽天スーパーセールでまとめ買いをするスタイルで、レビュー星4以上が購入条件。
⑧ 商品カテゴリに対するニーズ 子どもがこぼした食べかすや、おもちゃの破片などを即座に吸える吸引力と小回りの効くヘッド、静音性が必要。デザインは家具と調和し、リビングに常時設置していても違和感がないこと。ワンタッチで起動し、子どもが近くにいても安全に使える設計であること。収納時の安定性と充電の確実性も必須。
⑨商品カテゴリに対するペイン 以前使用していた掃除機はドックが不安定で、設置のたびにズレてイライラした。吸引力は十分だったが、騒音が大きく、子どもが驚いて泣いてしまうことも。軽さも必要だったが、片手操作にはやや重く、出し入れにもストレスを感じていた。リビングに置くにはデザインが派手すぎて、カバーをかけて隠していた。
10.商品に求める価値 1kg未満の軽さ、ホワイトまたはベージュ系の落ち着いたカラー、片手でのスライド起動、LEDでバッテリー残量確認が可能。ドックは壁と一体化する薄型設計で、誤作動を防ぐチャイルドロック付き。小さなゴミも確実に吸引でき、充電状態が常に安定する機構。子育て中の「ながら掃除」に対応する設計が理想。
11.現在の代替商品 「日立PV-BHL2000」を使用中。吸引力と軽さには満足しているが、音の大きさとドックの見た目に不満あり。子どもが触ってしまうことも多く、チャイルドロック機能がないのが不安。カラーは黒系でリビングに浮いてしまい、置き場所に困る。充電は確実だが、デザインと機能のバランスが物足りない。
インタビュー結果
インタビューサマリー（中村さん）
▶︎ 暮らしの中での掃除行動に関するInsight
「掃除」は生活の隙間で行う“ながら行動”であり、精神的なリセット手段として機能している。使用頻度は高く、即時対応できる手軽さが最重要視される。
🗣️「夜、子どもが寝たあとに、リビングがスッキリすると『今日もやっと落ち着いた～』って思える」
→ 掃除は感情の整理・一日の終わりの区切りという役割を持つ。
🗣️「がっつり掃除するぞ！って時間を取るってよりは、汚れたところをその都度ちょこちょこ掃除するスタイル」
→ “気づいたらすぐ”を支える道具でないと使われない。
🗣️「だからこそ、出しっぱなしでも嫌じゃない見た目とか、すぐ動かせる手軽さがめちゃくちゃ大事」
→ 収納性と使用までの「心理的距離」が短いことが鍵。
▶︎ 掃除機に求める機能に関するInsight
軽さ・静音性・見た目のインテリア性・安全性まで含めて、“生活者としての自分にストレスをかけないこと”が選定基準。
🗣️「吸引力と軽さに関しては満足してます…でも音が大きいのがネック」
→ 基本性能への満足だけではリピート・推奨に至らない。
🗣️「リビングに常時置くものだから、目に入るんですよね、毎日…」
→ 見た目・存在感は使わないときの満足度にも直結。
🗣️「チャイルドロックがないので、子どもが触るのがちょっと怖いです」
→ 子育て家庭では安全性が使用意欲や選定の必須条件となる。
▶︎ 商品コンセプトA（ShoulderVac）に対する評価
“新しさ”と“見た目の強さ”が高評価。肩掛けスタイルに期待はあるが、生活へのフィット感に一抹の不安が残る。
🗣️「肩で支えられるなら、全然アリです。姿勢的にもラクそう」
→ “手元の疲れ”というリアルな課題に応える発想は高評価。
🗣️「これ掃除機って言われないと気づかないな」
→ “出しっぱなしOK”なデザインはリビング常設派に響く。
🗣️「でも、1.7kgを40分肩にかけるのは…地味にキツくない？」
→ 惹かれつつも、“身体的な負担”と“慣れなさ”が共感を少し抑制。
🗣️「ドックが4kgってけっこう重いですよね？…置き場所、困るかも」
→ 家の中の可動性や柔軟な設置性には課題感あり。
▶︎ 商品コンセプトB（ピボットクリーナー）に対する評価
日常目線に寄り添った機能設計が高評価。特に“収納性”と“姿勢への対応”は共感を呼ぶ。が、スペックへの不安から“サブ機的”印象も。
🗣️「机の下っていう“使われてないスペース”を収納場所にする発想がすごく合理的」
→ “生活空間の邪魔をしないこと”は極めて重要な価値。
🗣️「パイプが縮められるってすごく便利そう」
→ 掃除姿勢の柔軟性＝“物理的な快適性”として刺さる。
🗣️「0.05Lって…1回掃除したらパンパンになりそう」
→ “ゴミ容量”と“運転時間”が使用継続への不安要素に。
🗣️「これ、サブ機としてはいいけど、メインにはちょっと…」
→ “機能の軽さ”が価格とのバランスで引っかかりに。
▶︎ 改善点 Insight
Aは「体への負担・安全性・設置自由度」、Bは「容量・駆動時間・価格対納得感」に課題。共に“実使用”への想像が購買判断を左右する。
🗣️「肩ベルトが蒸れたり擦れたりしないかが不安…」
→ フィジカルな使用感への具体的な配慮がもっと必要。
🗣️「チャイルドロックがないのが惜しい…」
→ “デザインに惹かれても、安全性がないと選べない”というママ目線の壁。
🗣️「価格が高い。試せる仕組みがあればいいのに」
→ サブスクや体験プランなど“お試し→納得”の導線があると後押しされやすい。
🗣️「この価格でこの容量…割り切れる価格にしてほしい」
→ Bに関しては“機能＝価格の妥当性”というロジックに敏感。